
賞味期限の管理
・賞味期限は「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可狽ナあると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。」と定義されます。賞味期限が過ぎたとしても、その品質が当該日以降に著しく低減するということではありません。
※詳しくは:厚生労働省「食品の期限表示について」から確認ください。
賞味期限の管理・マームアラモードでは、特にヨーロッパから輸入される食材が主になっております。その為、お届けする商品の残存する賞味期限は、その基準が一般的に小売店向けで求められる商習慣には即していないことをご理解ください。
メーカー、小売り、消費者の3者が賞味期間を「3分の1」ずつ分け合うという考え方が日本では定着しておりますが、米国は「2分の1」、ヨーロッパは「3分の2」が一般的です。外食産業で利用される食材に関し、日本向けに特別なラインを組んで生産している商品は極めて限られており、現地で流通する在庫から購入されます。この為、ヨーロッパから輸入される商品は、輸入者に入荷した時点で推奨される賞味期限までの日数が「3分の1」程であることは珍しくありません。
この事実を考慮しながら、新鮮で安全な食品をお届けできるよう、輸入者と相談しながら管理基準を設定しています。
区分 | 商品カテゴリー | 製造日からの賞味期限 | |
A | 冷凍 | 約180〜720日 | |
B | チルド | 生鮮畜肉 | 約30〜70日 |
C | チルド | 空輸チーズ | 約14〜31日 |
D | チルド | チーズ | 約45〜180日 |
E | チルド | 生ハム(ブロック) | 約90〜720日 |
F | チルド | サラミ | 約45〜180日 |
G | チルド | 殺菌キャビア | 約30〜180日 |
H | チルド | フレッシュキャビア | 約14〜28日 |
I | チルド | その他 | 約60〜180日 |
J | 常温 | 約360〜1080日 |
区分 | 正常 | 注意 | 警戒 | 非正規検討 |
A | 90日以上 | 90日未満 | 60日未満 | 30日未満 |
B | 30日以上 | 30日未満 | (15日未満) | |
C | 14日以上 | 14日未満 | 8日未満 | |
D | 45日以上 | 45日未満 | 30日未満 | 15日未満 |
E | 60日以上 | 60日未満 | 30日未満 | 15日未満 |
F | 45日以上 | 45日未満 | 30日未満 | 15日未満 |
G | 60日以上 | 60日未満 | 30日未満 | 15日未満 |
H | 14日以上 | 14日未満 | 8日未満 | |
I | 60日以上 | 60日未満 | 30日未満 | 15日未満 |
J | 90日以上 | 90日未満 | 60日未満 | 30日未満 |
入荷時
・商品が入荷すると、ロットごとに賞味期限のチェックが行われ、残存する賞味期限までの日数が区分ごとに[正常]の範囲に含まれていることを確認、その後必要なデータを記録します。
[注意]の範囲に含まれる場合、仕入先に該当する商品の販売状況や新しいロットの入荷予定などを確認します。販売に苦戦しているために商品の回転が十分でなく以後の仕入れも同様の状況が続くと予想される場合、終売を含めマームアラモードでの取り扱いを再検討します。この期間に含まれる商品の入荷は決して珍しくなく、コモディティー化されていない特殊でありながら魅力的な商品だからこそこれらを輸入する商社の事情や商品の性格も十分考慮し、基本的には商品を受けとり、決められた期限内で販売できるように注視します。
賞味期限が[警戒]に含まれる商品に関しては、当社から各仕入業者様に事前の連絡をお願いしております。この為、特別な理由が無い限り基本的にこれにあたる商品は入荷しませんが、販売協力の要請などがある場合この限りでありません。また、アメリカやオセアニアなどから輸入されるビーフやラムで2か月前に先物商品の場合、港湾や通関関係等の要因により船便の入荷が1〜2週間遅れてしまうことは珍しくありません。そのような商品は、必要な交渉を行ったあと、そのまま受け取ります。
[非正規検討]に含まれる商品に関しては、残存する賞味期限が許容範囲を超えて極端に短いと判断し、これを受け取しません。
出荷時
・マームアラモードでは、商品の入荷時に加え、毎日から月1回と商品のカテゴリーごとに適した頻度で在庫の賞味期限チェックを行っております。ここで賞味期限が[警戒]に含まれる場合、それらを注視する為の特別なリストに含め、決められた期限内で販売できるように各部署で情報共有が行われます。この範囲に高頻度で含まれる場合、商品のコストパフォーマンスの再確認やその魅力がお客様に十分伝えられているか?など仕入先とも情報交換しながら様々なアプローチから見直し、必要に応じて販売促進や商品の改廃などを行います。この為、お届けする商品には賞味期限が[警戒]に含まれるものもございますが、それが多種多品目に渡ることが無いようシステムを構築しております。
[非正規検討]に含まれる商品に関しては、通常の商品とは区別し、非正規品として値引きを検討することになります。その判断は商品ごとに異なりますが、最終的にフードロスにつながらないことを念頭に随時判断を行います。生鮮畜肉に関しては、種類ごとに出荷期限が設定されており、最短でも賞味期限まで14日でアルコール凍結されます。このルールにより、船便での入荷でこれがスケジュールより大幅に遅れることがある場合、チルドの状態で販売が無いままAF凍結として在庫になることも珍しくありません。






